後輩ができた時のフォローの仕方や接し方
近年Webデザイナーを目指す人は昔に比べてかなり多くなりました。また順調に成長している会社では毎年新人デザイナーを迎える職場も少なくありません。
あなたももしかしたら来年先輩になる可能性だって十分あるのです。
そこで新人デザイナーへの接し方や業務的な内容までまとめましたので、参考にしてみてください。
あなたがもし先輩デザイナーになったら

もしあなたが先輩デザイナーになったとしたら、心がけるべき点を挙げてみました。一度箇条書きにして説明していきますね。
・作業ペースを早く身につけさせる
・新人デザイナーに「自分は未熟だ」ということを自覚させる
・とにかくコミュニケーションをとる
・「新人の面倒を見ていたため私の作業も遅れました」はただの言い訳
・悩みを聞いてあげる
では、一つずつ見ていきましょう!
■作業ペースを早く身につけさせる
学生のうちは「間に合わない!」と思ったら教師に融通を利かせてもらうことも少なくありません。この感覚のままいると日々の作業に支障が出ますし、忙しいにも関わらずマイペースなデザイナーになってしまう可能性があります。
各企業で進行ペースというものはそれぞれ決まっているので、余裕あるスケジューリングの大切さを理解してもらうことが大切です。
■新人デザイナーに「自分は未熟だ」ということを自覚させる
いくら学校での成績が良くても、初めは現場では全く役に立ちません。早くデザイン業務をしたいのは重々分かりますが、ここは現場の空気に馴染ませ勉強してもらうことが大切です。
注意したいのが「私はデザインが上手いから大丈夫」と驕ってしまうことです。あなた自身が今まで培ってきたセンスを元にして「趣味のデザインから、仕事のデザイン」にシフトチェンジさせてあげることが大切だと言えます。
■とにかくコミュニケーションをとる
いくら新人デザイナーに実力があろうと中身は同じ人間です。手持ち無沙汰にならないように注意しましょう。何もすることがないと分かると人は不安を覚えますので、自習にせよ簡単な業務にせよ常に手を動かせることも大切です。
■「新人の面倒を見ていたため私の作業も遅れました」はただの言い訳
新人教育はかなり時間がかかりますし骨の折れる業務です。そのせいで自分のタスクが遅れてしまっては本末転倒ですので、自分の制作時間を加味したスケジューリングを心がけましょう。
もしスケジュールが厳しいなら、上司に自分の状況を報告し時間的な配慮を求めることも重要です。
■悩みを聞いてあげる
みなさんも経験があるように、新社会人は右も左も分からないヒヨッ子状態です。「今これをしていいのか」という思いや「この提案で怒られないだろうか」また「自分は邪魔になっていないだろうか」など不安な気持ちで精神的に不安定になる時期です。
何か悩んでいるなと感じたら終業後に飲みにいくなど、積極的に胸の内を明かしてもらうことも大きなポイントです。会社での一番の味方は先輩なのですから、面倒臭がらずに距離を縮めていきたいものです。
新人デザイナーの実力を測りましょう!

新人デザイナーといっても実力は様々ですし、教える内容もケースバイケースです。ここではレベル別の教育の仕方についてまとめてみます。
■まずはラフから始めてPhotoshopで彩色してもらう
まずは簡単なテストを実施しましょう、複雑なものでなくていいです。あなたが普段行なっている業務を一度体験してもらうわけですね。
ラフ描きから始めて、彩色まで一通りこなしてもらいます。成果物に関しては自分だけではなくディレクターや上司にも確認してもらうといいですね。成果物を判断する基準は以下の通りです。
・細かなラフ描きか
・きちんと裏付けされたレイアウトか
・色使いに正当な理由があるか、色彩感覚は豊富か
・コーディングのことも考えたデザインか
・ソフトの扱いに慣れているか
・余白の取り方は適切か
・それぞれのパーツデザインは理にかなっているか
・作業にかかった時間
ここで注意したいのが「作業にかかった時間」です。新人デザイナーは作業ペースが遅いものですが、あまりにも遅いと注意すべきだと言えます。
「次からは○時間にしてみよう!」と段階的に育てていくことも大切です。
■1週間サイトの模写をしてもらう
デザインがどれだけ優れてようが劣っていようが、新人デザイナー自身が在籍している企業に染まってもらわなくてはいけません。
今までのサイトデザインを理解してもらうためにも、Photoshopでの模写を1週間体験してもらうと実力がメキメキと上昇します。手順は以下の通りです。
・模写元もサイトを開く
・Photoshopの画面を立ち上げる
・模写元のレイアウト、余白、デザイン、色彩、作り込みを
Photoshopで線ツールなどで1pxに到るまで模写する
たかが模写と思いがちですが、私自身これ以上の勉強方法はないと思っています。アイデアの引き出しも増えるので新人教育にうってつけです。
ビジネスマナーも覚えてもらうことも大切です

サイトの制作能力ももちろん大切ですが、最低限のビジネスマナーの習得も大切なポイントです。デザイナーといえど電話を取ったり、クライアント先に同行したりというシチュエーションは多々あるので、失礼のない振る舞いを覚えてもらいましょう。
ビジネスマナー講座も多く開催されていますので、一度外部でのマナー研修を受けてもらうのも一つだと思います。
頼れる部下にするのも扱いづらい部下にするのも、自分の意識次第であることを第一に考えましょう!
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