Webデザインの発案におけるアイデア出しの効果的な方法
Webデザイン初心者が困りがちなのが、クライアントの意向に沿いつつどのようなサイトデザインにするかという点です。
配色やコンテンツ作りを始めの段階でしっかりしておくと、後々乱雑なサイトになることを防ぐことができます。
そこで今回はサイトデザインにおける効果的で捗るアイデア出しの方法をご紹介したいと思います。
まずクライアントの要望を確認しましょう
どれだけ素敵な作品を納品しようが、クライアントが求めるものとかけ離れていれば意味がありません。
まずはクライアントへのヒアリングをしっかり行いましょう。特に以下のようなポイントを聞いておくとサイト制作も順調に進むと思います。
・職種は何か
・訪れたユーザーに求める行動は何か
・男性的か女性的か
・企業色が強いかラフなサイトか
・色の希望
・閲覧するユーザーの特徴
・クライアントのお気に入りのサイト
・クライアントがよく見る雑誌
・更新の頻度など
■特にクライアントがお気に入りのサイトは参考になる!
クライアントへのヒアリングは砂漠でオアシスを探すようなものです。そこで同業他社などのサイトデザインを見て「クライアントの趣向を見出す」というポイントはゴールへの有力な手がかりとなります。
また上記のポイントだけではなく、思いつく質問は必ずメモをしてしっかり相手の思いを汲みましょう。
ポンポンっと出てくるアイデア出しの方法
アイデア出しについてはいろいろな方法がありますが、私がプロデザイナーの先輩に教わった方法をまとめました。
■見本サイトや雑誌を見る
新米デザイナーにとってはありがたい、優れたデザインのWebサイトを集めた見本サイトなるものがあります。デザインの丸パクリはルール違反ですが、見出しの作り方や余白のとり方・サイトデザインなど、きっとデザインの参考になること間違いなしです。
私も普段からチェックをしているので、お昼休みの時間などに参考サイトを巡回するのもいいですね。
また毎月買っている何の変哲も無い雑誌からも、デザインの勉強ができる部分はたくさんあります。主にレイアウト・コンテンツの配置の参考になります。
■配色見本を参考にする
デザインはレイアウトだけでなく、配色も大切な要素になってきます。最近はコンパクトな配色見本も販売されているので、1冊持っておくと便利です。
初心者のうちは配色例が載ってある本を購入すると、配色に迷うことは無くなると思います。また配色にはある程度のルールがあるので、デザインをする時はコツを掴むまで配色見本を常に身につけておきましょう。
■ラフを何枚も描く
とにかく出てきたアイデアは紙に書き留めておきましょう。この時消しゴムはあまり使わないのがコツです。またアイデアの引き出しがぐんと減ってしまいますので、決して最初からPhotoshopなどでデザインしないことが大切です。
最初は大枠のレイアウトを意識して描いて、徐々に小さなコンテンツを作り込んでいきましょう。さらに自分の中でボツと決めたラフも残しておくと、新たな気づきのきっかけにもなります。
■プロデザイナーの意見を仰ぐ
自分の案に自信がなくなったらプロの目を通してみましょう。意外と修正点はポロポロ出てくるものです。良いと思っているものが悪かったり、これは無いなと思っていることを褒められたりします。とにかく場数を踏んでいる人の意見は貴重です。
いいデザインを出すということは色んな視点から物事にフォーカスすることと言えますし、また自分の考え方や視野というものは意外と狭くなりがちです。それを改善してくれるのが第三者の意見です。
プロだと言われる人はあなたと同じく初心者の道を歩んできています。「笑われたら……叱られたら……」と怖気付かずに分からないことはどんどん聞くべきです。
■リラックスする
思考が固まっていたり緊張していたりすると、頭の回転も悪くなってしまいます。頭のギアをニュートラルにするためにはリフレッシュが有効です。
コーヒーを飲んだり外に少し出てみたり、またデザイン雑誌をパラパラと見るのもいいですね。
あとは先輩が過去に作ったラフやサイトを見るとすごく参考になります。
アイデアを出すのにベストなシチュエーションとは?
アメリカのとあるデザイナーが発案した「アイデア出しにベストなシチュエーション」というものが存在します。私も「なるほど!」と思ったのでご紹介します。
アイデア出しに適しているシチュエーションとは……
「3Bの法則……Bus・Bed・Bath」
アイデアが一番出やすい、また画期的なアイデアが生まれるシチュエーションとは、Bus(バスの乗車中)・Bed(就寝前)・Bath(入浴中)と言われています。
いずれも頭の中の思考を必要としない環境でのアイデア出しが効果的だと言えますね。特に入浴中の考え事は閃きやすいと言えるようです。あなたも今夜からゆっくりとリラックスした環境で、思案してみてはいかがでしょうか?
Webデザインの本当のアイデアとは奇抜なものではない
デザインにおけるアイデアとは何も奇抜なものではいけないという決まりはありません。むしろユーザーの使いやすさや見やすさに重点を置くべきです。初心者のうちはテンションが上がって「デザインは見た目的に革新的なものでないと!」という意識に陥りがちです。
Webデザイン初心者の頃は一層、閲覧したユーザーへの配慮や行動フローなどを考慮して「ユーザーがすぐに目的を果たせる」サイト作りを目指すべきと言えますね。