面接の山場! 1分間の自己PRを対策する方法
「自己PRを1分でまとめてください」
面接の場でこんなことを急に言われて焦らない方が難しいというもの。転職の面接でたびたび見られるのが、自己紹介のあとにくる自己PRタイムです。自分の魅力を面接の場で1分という時間でまとめるのはかなり大変です。そこで、焦らないように対策を練っていきましょう。
面接官が1分にこだわるのは即戦力になるかを見ている
1分といえば、当然短いものです。しかし、緊張する場面では意外に長く感じるものといえますね。これまでの面接で失敗した方もいるのではないでしょうか。そもそも、転職者の面接ではなぜ1分という時間にこだわるのか、という疑問を持った方もいることでしょう。これが新卒だったら1分という時間に縛ることも少ないものです。
面接官は新卒者と転職者を区別しています。新卒は大目にみられることもありますが、社会人はそうはいきません。転職の面接では即戦力を求めていることがほとんどです。
ここでいう即戦力というのは、業界・職種の未経験者というわけではなく、「仕事全般を任せていける社会人として通用する人材か」という意味です。
1分間という制限された短い時間で、自分をどうやってアピールできるかというのは、上司からの指示に的確に対応できるか、仕事をする上で時間の使い方が柔軟にできそうか、チームの中で自分の意見を反映できるか、といった適応力を判断しています。
1分で話せるのは300文字前後
どれだけ場馴れしても、面接の場は特に緊張します。緊張を和らげる対策としては、何よりも練習するのが一番です。不安を解消するのは自信をつけるしかありません。自己PRのように短くまとめるには、紙に書いて読み上げる練習をするのが効果的といえるでしょう。1分で話せるのはせいぜい300~350文字くらいといえますので、自身のPRしたいことを300字を目安にするところから始めましょう。
また、面接官にもよりますが、1分を10秒ほどはオーバーしても大丈夫といえますので、短くならずにしっかりと練習しておくことが大事です。
結論から述べたほうが聞きやすい
1分と短い時間しかありませんので、話す内容は簡潔にまとめないといけません。自分の長所が何なのか最初に述べておきましょう。
自己PR例
では、実際に自己PR文を5つポイントに分けて一例を見ていきます。
1.私の長所は責任感です。
2.私は目標に対しての達成方法を常に考え、どのようにして取り組んでいくべきか多角的に捉えられるように努めています。問題が起きた場合、迅速に対策案を検討して改善・解決に率先して向かうように考えております。
3.前職では責任感を持ちすぎて周囲を見渡せない時期もあり、業績に影響を及ぼしていたこともありました。自分の姿勢を見直すことで、チームプレーの大切さを痛感し、個人の責任感を持って周囲と助け合う姿勢を常に取り入れていきました。
4.自身を見直してから半年後、チームリーダーに昇格することができました。チームの目標達成率が初めて100%を超え、12か月連続で目標達成を継続しました。これは過去10年で最高の数字となり、会社表彰を受けることができました。
5.私はこの責任感を御社での事業に活かしたい所存であります。
自己PRのポイントは客観的に自己分析できているか
それぞれ5つのポイントの意味を説明していきます。
1では長所(責任感)を最初に説明しています。
2ではその長所で具体的に何ができるかを述べます。
3は客観的に自己分析をできていることを説明しています。いいことばかり言っても自分の良い点しか見ていないと思われますので、見直すべき点を把握し、それを改善していることをアピールしましょう。
4は取り組んだ結果を数字で表現します。「具体的に何ができたの?」と思われないように、自分が前職でどのような結果を残してきたか、数字で分かりやすく説明します。例文では12か月連続で100%の目標達成率という結果を残し、過去10年での最高成績で会社表彰を受けたことを述べています。このように明確な数字を取り入れておくと、面接官は話の内容が理解しやすくなります。
5はその長所を応募先で活かすことを述べて締めましょう。
鏡を利用して発声練習
自己PR文が完璧と思っても、それを本番で発声できないと意味がありません。カンニングすることはできませんから、いかに文面を暗記できるかが重要です。頭に叩き込むには声に出してみることが一番ですので、鏡を見ながら表情も確認しつつ、発声練習に取り組みましょう。
緊張を和らげるには声を出すのが効果的です。あまりに大声は迷惑になるので、避けたほうが無難ですし、サービス業でもない限りは面接で大きい声を出してもあまりプラスにはなりません。
まとめ
1分の自己PRは面接官に即戦力となるかみられています。自分の長所から説明し、客観的にとらえ、取り組んできた結果を数字で表現しましょう。紙に書いて300~350字にまとめておき、鏡を見ながら発声練習をして緊張を和らげておくようにしてください。
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